タイトルが全部。あとは補足みたいなもんで。
雑に例を書くとアニメ1本を作るのに3億かかる。10%の確率で20億円の利益、1%の確率で200億円の利益が出るが、それ以外の場合はお金が戻ってこない。
期待値の観点で見れば、-3 * 89% + 20 * 10% + 200 * 1% = 1.33[億円]とプラスなので
アニメ投資は積極的にすべき、という結論が出る。
一方でお金を出す企業の手元には「18億円」しかないとする。3億円出資するとして、6回出資したら破産してしまうのだけど、6回のうちにヒットする保証はないというかヒットが出ず終わってしまう可能性の方が高い。だからこんな博打要素の強すぎる
アニメ投資なんかすべきではないという結論に到達する。
さて、どうするか?問題なのは破産するリスクなんだから、それを減らせば期待値はプラスなんだし、やるべきという結論になる→試行回数を増やせば良い→試行回数を増やすには
1回あたりの出資額を減らせば良い→多くの利害関係者を巻き込んで出資させれば、自分の出資額を少なくしたまま資金調達が出来るだろう→製作委員会方式へ
というのがざっくりとした流れ。実際製作委員会は合同会社なりLLPなりという形で成立している場合が多い(製作委員会の買収という噂が出るのも、製作委員会が法人だからという)
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さて、ここに一つのアニメ制作会社が存在した。資本金も少なく、自分で製作委員会に出資するお金も存在しない弱小である。ある日、とある製作委員会からアニメを作ってくれと言われたのでその案件を受注した。するとアニメはネットの口コミで恐ろしい程のヒットとなった。
監督は根っからのクリエイター気質で、資本関係を全く意に介さず、ひたすら我が道を行くタイプの人間。そのストイックな気質がそのアニメのファンに強烈に受け入れられ、彼無しではそのアニメは成立しないと誰しもが思うようになった。
アニメが大ヒットした一方、制作会社は製作委員会に出資していない為、殆ど儲かっていなかった。権利関係に噛めてないので、ヒットがほぼ確実視されてる2期をそのまま受注しても受けられる恩恵は限られている、さてどうするか?
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という観点から例の騒動を見てみるとちょっと分かりやすくなると思った。まぁ、難しく考えなくても製作委員会は企業と同じもんで、企業として色々な権利を行使しようと色々やってるという認識だけで十分かもしれない。